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お知らせ
今回は耳掃除についてのお話です。
耳が汚れやすい、臭いが気になるなどペットの耳について気になることはありませんか?
掃除をしたいけど犬の耳掃除ってどうしたらいいのか分からないなど、耳のお手入れに悩んでいる飼い主さんは大勢いらっしゃると思います。
犬は猫に比べて外耳炎と診断される割合が高いです。
特に耳内がムレやすい垂れ耳の犬種や、耳の中に毛が多く生えていて汚れや湿気がたまりやすい犬種は、耳掃除などのケアをこまめにしてあげる必要があります。
耳掃除は週に1~2回程度にしましょう。頻繁な耳掃除は耳の中を傷つけてしまい、外耳炎を引き起こす原因となってしまいます。
簡単に思える犬の耳掃除ですが気をつけなければならないことや、やり方があるので注意が必要です。
最初から間違った耳掃除をしてしまうと、犬の耳を傷つけるだけでなく犬自身も耳掃除が嫌いになってしまいます。
そうすると耳を触られることも嫌がり、耳掃除どころかチェックすら出来なくなってしまいます。
自分で犬の耳掃除は出来そうにないという方は動物病院でケアをしてもらいましょう。
病院でしっかり掃除してもらうことで外耳炎を予防でき、また、早期発見にもつながります。
早い段階で治療できれば犬にも飼い主さんにも負担がかからずにすみますので、定期的に来ていただくことをおすすめします。
お散歩ついでにお気軽にお越し下さい。
異物誤飲は遭遇することの多い事故のひとつです。私たちの生活の中には、ワンちゃんネコちゃんが口にすると危険なものがたくさんあります。
人間の幼児と同じように、好奇心から何気なく口にして飲み込んでしまうことも多いです。
誤飲をすると「ぐったりしていて元気がない」「食欲がない」「呼吸が苦しそう」「吐くしぐさをするが吐けない」「嘔吐(水を飲んでも吐く、頻回の嘔吐)」などの症状が見られ、消化管のどこかでものがつまっていることが予想されます。
基本的にペットの口に入るものは全て誤飲・誤食の可能性があると思ってください。その中でも興味を引くおもちゃや音のなる鈴、キラキラ光るアクセサリー類、食感のよいウレタン生地(フロアマットなど)は更に危険です。大きいから大丈夫と思っても咬みちぎって食べてしまう可能性を忘れないでください。リボンやヒモ状のものを誤飲すると消化管を流れて行く中で一部がどこかにひっかかることでアコーディオン状に腸をたるませ、最終的に腸管が壊死、もしくはピンと張ったヒモが消化管を切り裂き、腹膜炎という致死的な状況を引き起こす可能性があります。
針などの鋭利なものは胃や腸に刺さってしまい胃穿孔(胃の内容物が漏れ出る)や腸穿孔(腸壁に穴があくこと)を起こすことがあります。誤飲したものは自然と排出されることもありますが、開腹手術を必要とする場合もあります。また発見が遅れると命を落とすことも少なくありません。そして、もしもヒモ状のものを誤飲したときにお尻から出ていても引っ張らずにすぐに病院に相談してください。
ワンちゃんネコちゃんの誤飲を防ぐには、目の届くところには危険なものを置かないということを徹底するほか予防策はありません。おもちゃも遊んだ後は片付けることを徹底し、焼き鳥の串等、匂いで惹かれやすいものもすぐに片付けましょう。
飼い主様の中には何の病気かなと思う方が多いと思います。今日はこの病気について知ってもらおうと思います。
レプトスピラ菌の一番の感染源はネズミで、ネズミには症状は現れません。感染したネズミは尿と一緒にこの菌を排出しているため、菌を含んだ水を飲んだりすることでワンちゃんに感染します。
レストスピラは3つの型がありレプトスピラ・カニコーラ型や黄疸型(レプトスピラ・へクテロヘモラジー型)、症状の出ない不顕性型があります。
レストスピラは人獣共通感染症の1つで、ワンちゃんや人だけでなく、ほとんどの哺乳類に感染しますが、人から人へは移りません。
レプトスピラ症は、細菌に感染することで肝障害や急性腎不全などを起こし、重篤になれば命に関わります。この菌は感染してもすぐには症状が現れない不顕性型が多く、症状が出ないまま自然治癒します。ただ、その場合は気づかないうちに尿と一緒に菌を排泄して、他の動物へと感染を広げてしまいます。
出血型の場合は40℃以上の高熱や食欲不振と嘔吐、結膜の充血や血便などの症状が出ます。黄疸型は黄疸や嘔吐、下痢、口の粘膜の出血などがみられ、出血型よりも症状が重くなり、数日で死に至る場合もあります。
治療法としては、病原菌を抑えるために内科的治療で抗生物質の投与が有効です。肝不全や急性腎不全の症状が見られる場合は、その対症療法としてブドウ糖やビタミンB、強肝剤、利尿剤などの投与を行います。また、レストスピラ症を予防するにはワクチン接種が有効です。人にも感染する恐ろしい病気ですから、定期的なワクチン接種を確実に実施して予防します。
京都市内で発生している病気なので感染する可能性がある病気です。ワクチンの接種が重要となるのですが、病院によっては、ワクチンの接種は三年に一度でいいという病院もあります。しかし、予防する病気によって予防注射をする頻度は異なりますし、三年に一度でいいというのは全ての病気には当てはまりません。なぜワクチンをして予防するのか、しっかり理解して病気の予防をしてもらいたいので分からないことがあれば診察時に詳しく聞いてください。また、予防ではなくても相談したい飼い主様はいつでも来院してご相談ください。
すっかり秋めいてきましたね。果物が美味しい季節になりました。
わんちゃんにも果物をおやつとして与えることがあると思いますが、そんなとき気を付けてもらいたいことがあります。
犬はあまり食べ物をかまずに丸飲みにする習性があります。なので、飲み込む途中で食道に詰まってしまうことは少なくありません。
リンゴ、果物の種、ジャーキー、おもちゃなど詰まらせるものは様々です。食道に物が詰まると、食道のすぐ隣にある気管(肺と空気をやりとりする通路)を圧迫してしまい、うまく息ができず呼吸困難を起こすこともあります。
また、吐きたそうにしたり、咳き込んだり、普段聞き慣れないような「グゥグゥ」という音が喉から聞こえることもあります。最悪の場合死に至ることもあります。
そんなときは、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
そして、おやつを与えるときは小さく切ってからあげてくださいね。
犬や猫はヒトと比べると早く年老いていきます。品種ごとに差はありますが目安としては1歳で人間の20歳位になり、その後1年ごとに4歳年を取ると言われています。また、人と同様、動物も加齢とともに病気は増えていく傾向があります。元気そうに見える子でも確実に老いていき、気づかないうちに病気になっていることもあります。動物は初期症状を見逃しやすく病気の早期発見は非常に困難です。健康診断は様々な検査を総行うことによって、病気の早期発見につなげることを目的として行います。若い子でも、健康診断で得られる健康な状態での検査データは将来病気になった時に、どこがどのように悪くなったのかを知るための貴重な判断材料になります。
〇健康診断の検査項目
□視診
目や耳、口の状態、毛艶、皮膚の状態など、その外貌をみて異常がないかをチェックします。さらに歩き方もチェックして運動器に異常がないかも確認します。
□触診
ペットに直接触って太りすぎや痩せすぎがないか、体表リンパの腫れや浮腫、腫瘤の有無、関節の動きに異常がないかを確認します。
□聴診
心音、呼吸音、心拍数に異常がないかを聴診器で聞き、循環器・呼吸器に異常がないか確認します。また腸の動きに異常がないかも聴診器で音を聞いて確認できます。
□便検査
消化管内の寄生虫の有無や、消化管内の出血や消化状態を調べます。
□尿検査
腎疾患や膀胱炎、尿路結石などの泌尿器疾患、尿糖の検出により糖尿病の有無を確認できます。
□レントゲン
胸部レントゲンでは呼吸器である肺と循環器の心臓や血管に異常がないかを検査します。腹部レントゲンでは各臓器の大きさや位置、変形が無いかを検査します。
□血液検査
血液成分である赤血球や白血球、血小板の数などを計測する検査で貧血の有無や炎症の有無などを調べます。また血液化学検査では肝臓や腎臓、各臓器の状態や機能を調べます。
□眼科検査
眼圧計測で緑内障がないか、検眼鏡を用いて白内障の有無を確認することができます。
□歯科検査
歯石や歯肉炎の状態、口腔内の腫瘤の有無を確認します。歯周病は様々な病気の引き金になります。普段から歯磨きを行うなどして予防することができる病気です。
健康診断は全ての検査を行うと時間も費用もたくさんかかります。当院では年齢や体調に合わせて相談して検査する項目を決めることができます。
また、すべてを一度に行うのではなくて、一年を使ってすべての検査項目を行うことも勧めています。一年使って検査するメリットとしては、来院するたびに視診、触診、聴診、エコー検査を行うので早い段階で病気を見つけることができることです。症状が何もない場合エコー検査の費用を安くしています。
10月13日は獣医さんの日となっており健康診断勧めています。病気を早期発見してあげるために健康診断を受けさせてあげてください。