Welcome
お知らせ
わんちゃんが突然、発作を起こしてしまったという患者さんが増えているように思います。
急激に気候の変化があったからでしょうか?
今回は、わんちゃんのてんかん発作についてお話させて頂きたいと思います。
なぜてんかんがあるのでしょうか?
それは、脳の構造にあります。
わんちゃんの脳内では、神経細胞に電気信号が流れています。電気信号が指示をする事で、身体を動かす事ができるのです。
正常な神経細胞の場合、電気信号が例え休止しても周辺の神経細胞に広がりはしないのが普通です。
しかし、脳内の神経細胞が異常をきたしていた場合に休止してしまうことが原因となり起こるのがてんかん発作です。
この発作は、100頭に1頭程度の確率で発症すると言われているほど、発病する確率はけして低いとは言えない数字です。
1度、てんかん発作を起こすと、そのわんちゃんは繰り返して発作を起こすようになります。てんかん発作は慢性的な脳の病気なのです。
この、てんかん発作を引き起こす電気信号が、なぜ正常な神経細胞に広がってしまうのかということは大きく分けて2つの原因があり、1つは病的要因、もう1つが環境的な要因になります。
「てんかん発作」には大きくわけて2つに分けられます。
1)部分発作の場合
意識は残っているのに身体が動かないという症状が現れます。このような場合には脳の一部分に異常をきたしている事が多く、異常をきたしている部位によって症状が出る場所は異なります。
2)全般発作の場合
全身に発作がみられます。このような場合には意識はありません。手足や顔面に硬直や痙攣がみられ失禁や口から泡を吹くなどの症状も共に現れます。
てんかん発作が起こってしまっても、悲観することはなく、適切な処置を取るようにすれば苦しむ時間も減らしてあげる事ができます。
てんかん発作が起こる頻度などを減らしてあげることができますので、きちんと動物病院での検査や治療を行うようにしてください。
発作は、飼い主さんが気づいてあげられるかどうかに関わってきますので注意してあげてください。