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お知らせ
犬の去勢とはその文字通り睾丸をとる手術のことを指します。犬には局部麻酔を使うことはほとんどありませんので、全身麻酔をかけて行うのが犬の去勢手術です。
〇去勢手術のメリット
早い時期に犬の去勢手術をすると、足をあげてのマーキングや、他の雄犬との争いなどオスの特徴がほとんど見られなくなります。また、前立腺肥大や精巣腫瘍、会陰ヘルニアになる可能性を去勢していない犬より、低くすることができます。しかし前立腺がんの予防にはなりません。
〇去勢手術のデメリット
遅い時期に犬の去勢手術をしても、早い時期のメリットが得られません。また、犬の去勢手術により男性ホルモンが劇的に減少するので、太りやすくなります。また、性格的変化はありますが、なわばりの防衛・攻撃行動、恐怖による噛みつき、捕食性攻撃行動などは手術をした後、変わらないケースもあります。 生殖行動がなくなるので、望まない仔犬が生まれてくることを防ぐことができます。
〇去勢手術の適正時期
男の子には発情期が無いので、いつまでに去勢手術を受けるべきかというデータはありません。しかし、性的ストレスを感じさせない様にするためには、発情したメスに会う前に去勢手術をしてあげる事が大切です。生後6か月~7、8ヶ月で手術を勧めています。また、足をあげて排泄をする事が習慣になる前に去勢手術をした場合は、その後も足をあげないで排泄する子になる事が多いです。
〇手術の流れ
□術前検査
手術日よりも前に、健康体かどうか、全身麻酔をかけても問題がない体かどうかをチェックします。問診・触診・聴診などの身体検査のほか、血液検査・レントゲン検査・超音波検査などを行います。
□手術当日
全身麻酔をかける前になにか食べてしまうと、食べ物や唾液、胃液などが気管に入ってしまう可能性があるので、基本的に絶食となります。
□手術後
手術後は傷口の消毒をし、麻酔から覚めるのを待ちます。状態が安定すればおうちに帰っても問題ないので、通常であれば半日~1日程度でおうちに帰れるます。なにかあったときにすぐ対処できるよう、帰宅後はできるだけ一緒にいてあげてください。また、傷口が開かないように帰宅後は激しい運動を避けましょう。また、傷口を舐めさせないようにすることも重要です。エリザベスカラーをしていても傷口に届いてしまったり、傷口が開いたりしている場合は、術後服もあるので相談するようにしてください。
□抜糸
術後、2間程度で抜糸となります。
□内服薬
退院時に傷口が化膿しないように抗生剤をだします。薬を飲ませるのが難しい飼い主様には抗生剤の注射もあるので相談してください。
手術は飼い主様にとってとても難しい問題です。手術をお考えであれば一度相談してください。